「3400cを普通に使う会」タイトル

第5週:01年2月7日〜2月13日


MacPower3400表紙

「MACPOWER」97年8月号の表紙を飾った3400c/200
(同誌「CD-ROM縮刷版'98/アスキー出版局」より)


2月7日
 昨日、3400cのシステムCDを売りに出していた人、Y氏よりメールをいただく。結局、私は買えなかったのだが、Y氏のところには、壊れて使えなくなった3400c本体があるはず。その行方が気になって、問合せのメールを送っておいたのだ。おそらくY氏は私より3400cに対する思いが上だ。3400cに関するものは多々あった。しかしほとんどは処分して、手元には使えそうなものが残っていないという。友人に、函つき、緩衝材つき、拡張ベイ用のMOドライヴまでついた完動品の3400c/240、80MB仕様を売ったところなのだ。それも、6万円で。う、ら、や、ま、し、い……。しかし、フリーマーケットやオークションで売ったのならともかく、友人関係なので私にはどうしようもない。半端になって残っているバッテリやキーボードがあるといい、それでもいいから検討していただけないかと、重ねてメールを送った。ただ、Y氏としては、もしも友人からパーツもほしいと連絡が入ったら、そちらを優先したいとのこと。当然であろう。もちろん、私は買えるものなら何でも手に入れたい。さて、この結果はどうなるか。3400cを普通に使う会としては、3400cについての実績を作っていかなければならない。別に実績作りのために会を運営しているのではなく、普通に使えばそれが実績になるのだが、ともかく3400cに関することなら何でもしようというのが本音。それでは結果的に普通に使うことにならず、特別に使うことになると思うのだが。
 今日の3400cは、一日中、G3/333とEthernetケーブルでつながれていた。3400cは『アヴァロン』のCDを鳴らし続け、時には、G3で書くメインのものではない、サブの原稿を書く。充実した使い方だ、実に。
 ここまで書いてアップロードしようと思ったら、Y氏からメールが入った。やはり、余ったパーツは友人に回すとのこと。仕方ない。それより悔しいのは、実はこの3400c/240は、65,000円で、Macintosh Squareのフリーマーケットに出していたのだそうだ。それを安くして、友人に売ったという。つい先日の話である。見落としたのだろうか。いささか悔いが残る。しかし、65,000円が、その時の私に出せたか? 答えは、おそらく否。

2月8日
 誰にも訊かれないのだが、この会の「期間限定」について。いつまで続けるのかということである。未定だ。始めたからには終わらせたくない。しかしだらだら続けていても仕方ない。尻すぼみになるのが予測できるからだ。ただ、期間はともかく、日記は当分続けた方がおもしろかろうと思う。3400cを通してマックに関わっていけば、ひとつの視点になる。ただ、3400cとG3/333Zを自宅で同居させることには無理がある。部屋も机上も狭くなるし、早稲田の仕事場にメインマシンがない状態が続いてしまう。早稲田にあるマシンの最高どころを並べると、190cs、180c、550c。PowerBookはこんなところ。他に140、145B、150、160、165、170、180、520といった具合に複数台あるが、それはメインマシンにならない。デスクトップはIIfx、というのは冗談めかした話だが、これが3台、IIsiが3台……、何をしているのだ、3台が好きなのか? IIciやSE/30はあるが、これをメインにしようという気はない。PowerMacだったかPerformaだったか、とにかく6200はあって、それはある程度使えると思うが、どうせならPowerBookをメインにしたい。そんなわけで、そろそろ3400cを早稲田に返す必要がある。この期間を限定するなら、会の発足後1か月というのが、区切りがよいのではないか? とすると、明日。返すということもまた、3400cを普通に使う行為だ。鞄に入れで、持って、運んで、しかるべき所に置く。立派に、使っている。
 ひとつ、今日の最後に記しておきたい。新宿のソフマップでPowerBook G4を見た。すでに触っている人がいたので眺めただけだが、なるほど、あのようなものか、と思う。3400cの分厚さとはまったく違う。あの薄さでは、G3シリーズでさえ、もはや厚い。銀色、チタンの色、むき出しの金属。四角くて平たい。ワイドな液晶画面。持ち運びには便利か。ただし、鞄に入れるのではなく、小脇に抱えて。怖いことだ。



3400cのシステムCD-ROM、そのタイトル部分

2月9日
 「旅するPowerBook」の「サイボーグPB180C」で紹介した、大阪のT氏よりメールをいただいた。この「普通に使う会」をおもしろいといってくださる。POWERBOOK ARMYにリンクをはらせてもらえば、もっとアクセス数が増えるのでは、とも。POWERBOOK ARMYはいうまでもない、PowerBookに関する総合サイトである。ありがたいお勧めだ。他には与しないと強がりをいっても、誰にも読んでもらえなければ空しい。少しでも多くの人に読んでもらえればうれしい。というわけで、さっそくPOWERBOOK ARMYにアクセスしてリンクのためのバナーをコピーさせてもらい、このページの最後にはりこんだ。それをクリックすれば、POWERBOOK ARMYのトップページにつながる。もちろん無断ではない。事後承諾ということになるが、それでもいいらしいので、リンクさせていただいたがさしつかえないかとのメールを送る。どのような返事が来るか。お楽しみである。「普通に使う会」を作ってちょうど一か月で、このような行動を取れたことが嬉しい。
 さて、分室の「2400cを買う会」のことである。POWERBOOK ARMYには、2400cの愛好者が多い。事実誤認があったらいけないが、例の『PowerBook 2400c Perfect Guide』の執筆者にも、POWERBOOK ARMYのメンバーが多いと認識している。3400cのすばらしさを認識する中で、2400cを買わなければならないのではないかという焦りは薄れつつある。しかし、買えるものなら買いたいという思いは依然として強い。大きな3400c、小さな2400c。機能満載の3400c、機能限定の2400c。高い評価の聞こえてこない3400c、発売後4年になるのに評価が高い2400c。こうしたことでもずいぶん違う。その違いが、使い勝手にどう影響するのか確かめたい。もっといえば3400cのすばらしさを味わいたいがために2400cを使いたい。そんなに人気の2400cの実際がどんな風なのか知りたい。こういうと2400cを過小評価し、3400cのために利用しようとしている許しがたい輩、と映るかもしれない。そうではないのだが……、そうであってもいいのだが……。とにかく、使ってみないことには何ごともわからないではないか。
 深夜、3400c/240がYahoo!オークションで競り落とされる瞬間を見ていた。開始価格は55,000円。最終入札価格は67,000円。1月30日20時48分の開始で、2月9日22時48分の終了。公開されているのだから書いていいはずだが、詳しい入札履歴を見ると、55,000円から1,000円ずつ上がっていき、67,000円に達していた。函付き、付属品付き。欠点は、先日の私同様、留め具に不具合が生じていることだが、それは直せるし問題ない。送料は出品者持ちである。程度は悪くないと見た。実をいえば、私も入札しようと思ったのである。残り時間3分、2分、1分とじっと見ていき、誰も67,000円以上につける人がいないから、私が68,000円にしようかと、傍らの3400cをなでながら考えていたのだが、30秒、20秒、10秒……と見ているうち、結局止めた。私になでられていたマシンはほっとしたであろうか。
 オークションの目的はさまざまだろう。純粋に、出品されているものを欲しいという人。これを競り落として他に転売しようという人。あるいは人の代理で参加している人。動機は何でもいい。転売がいけないということはない。私は嫌いだが、それが商売なら他人にとやかくいわれる筋のものではない。私は何となく嫌だが。しかし、私ごときに嫌といわれても、それをしている人は意に介さないだろう。私とて、古書を扱う人に、こんな本がみつかったら取っておいてもらえないかと頼む。その入手方法までは関知しない。それが結局、転売であっても、私は手に入ればいいわけだ。転売する人に物に対する愛情がないとはいえない。そんなことをいったら、私はその業者を侮辱することになってしまう。その物が埋もれたままになるよりは誰かに使ってもらった方がいいという、そんな愛情の示し方もあるだろう。使いもしないのに、物を死蔵しているコレクターの方が、よほど愛情のない人間ともいえる。フリーマーケットで、しばしば転売目的の人物が非難されるが、それをいってはいけない面もある。感情として、釈然としないものはあるが、それにはあえて触れないという態度を取りたい。
 結局、私は3400c/240の函、内部の緩衝材などが入ったものに今夜は入札しておいた。開始価格は1,500円。私はそれに1,800円の値をつけたのである。結果がわかるのは、明日10日の午後10時18分。さて、どうなるか?

2月10日
 ----3400cの函は私のものになった。結局、Yahoo!オークションでは私以外、誰も値段をつけなかった。売り手の人は、函の写真に添えて、こんなことを書いていた。完全を求めるマニアの方へ! 私は別にマニアではない。オークションでも何度か続けて競り負けた。終了時間が深夜の場合は、そんな時間に起きてまで競り合おうとは思わない。これまでに入手したのは、英語版System7.1の製品版と、書籍の「Macintoshインターネットサーバー構築術」のみ。競争相手の少ないものばかりだ。そして今回の函。これもまた、参加したのは私だけだった。オークションの妙味を味わったとはとてもいえない。しかし、3400cのためにできることはしたい。それが函の落札である。これで、日本で売られた200MHzと240MHzの函は、2種類とも手元に置けることになった。そんなものを揃えてどうする? 観客席の声が聞こえてきそうだ。買うなら堂々と、高くていいから使えるものを買えば? アメリカでは180MHzモデルも発売され、日本未発売のその函を持っていれば、それは少し尊敬されるかもしれない。国内発売の函を揃えたといっても、たいして希少価値はない。レア度は低い、のである。じゅうぶん承知している。まず、できることから始めるのが本当なのだ。しかし、できることしかしていないのでは? 反論はせず、思いは胸にしまっておく。
 深夜、今度は2400c/180がオークションに出ていた。函などはなく、G3カードも取りつけられていないが程度はいい。おまけにUSキーボードである。これが60,000円。私は61,000円とした。2400cを買う会として、少しは活動せねば。本当に買うのか? カード会社から金を借りている人間が、そんなことをしていいのか? 大丈夫。12日午前1時過ぎの終了時間までには誰かが私以上の高値をつけてくる。私が買うことは、おそらくない……。

2月11日
 一日じゅう、どきどきしながら時間を過ごした。2400cが私のものになりそうだったのである。だった、といっているのだから結果はおわかりだろう。私はここでも負けた。いや、負ける前に競り合わなかった。
 私が61,000円の値をつけてからおよそ20時間、誰も私以上の値を示してこなかった。夕食時まで、私は悩み続けた。61,000円を払わなければならないのだろうか。そんなことになったら生活費に影響が出る。しかし、曲がりなりにもオークションに参加した責任上、私が落札したら、もちろんお金は払う。借金で得た金は封筒に入って鞄の中にある。ついに2400cが私のものになるのだ。それはそれでうれしい。家計は火の車だが、楽しみながら使ってみよう。仕事場のメインマシンは3400cと思ったが、それは普通に使う会のために、自宅に置く。2400cを仕事場に運んで、そこでメインマシンとして使えるよう、いろいろいじってみよう。そうなれば仕事場に足を運ぶ意欲もわく……。
 こんなことを能天気に考えていた。捕らぬ狸の皮算用である。終了5時間前の午後8時過ぎ、65,000円の値をつけた人が現われた。残念という気持ちより、ほっとした気持ちの方が強かった。さらに値は上がって66,000円。後はもう私の知るところではない。7万円以上になって、誰かが落札したはずだ。私など捨て石でしかなかった。PB2400cを買う会、本日も成果はなし。しかし、大の3400cを持っているなら、小の2400cを持たなければ、どちらのよさもわからないという気持ちに変わりはない。
 POWERBOOk ARMYからメールをいただいた。主宰者の飯嶋淳氏からである。サイト自体はおもしろい。「旅するPowerBook」からは私の気持ちが伝わってきたといってくださる。しかし、POWERBOOK ARMYのメンバー以外、リンクは張っていない。もしもメンバーとして参加を検討するのなら案内書を送るが、ということだ。メンバーになって何がどうなるのかわからない、案内を送ってもらうのも手数をかけると思うが、しかし、乗りかかった舟には乗らねばならぬ。お願いする。また、飯嶋氏は私のサイトについて、ひとつひとつの文章が長く、それがつながっているので読みにくく、重い。文章は短くして項目ごとに分ける、つまりマシンの話ごとにページを分割したらどうかとアドバイスしてくれた。実は9日の項で紹介した大阪のT氏からも、同じ指摘があったのである。「3400cを普通に使う会」のページについて、レイアウトなどはこのままでいいが、読みこみに時間がかかるという一文を入れておいてはどうか、と。時間がかかる点については、私も感じていたところだ。書き始めた時はよかったが、量が増えるにつれて重たくなっていった。そこで、昨夜は「3400cを普通に使う会」を訂正。今夜は飯嶋氏の言に従って、「旅するPowerBook」を訂正した。こういう作業は時間がかかる。本当はオークションなど放っておいて、こちらに時間を費やさねばならない。3400cのためになるのは、函の落札よりこっちだ。などと思いながら、やっぱりオークションをのぞいていた。PowerBook100が、15,000円で出ている。2400cの61,000円よりは安いじゃないか。どうしよう……。

2月12日
 何のためにあるのかわからないが、あった方が嬉しい人もいるのであろう、振替休日。昨日の日曜と今日の休日。3400cの函代を振り込もうと銀行に行くが、現金の振り込み受付はしていないと表示されている。振り込みが遅くなると発送も遅くなる。困ってしまうのだ。
 秋葉原へ行くと、3400c/200が約60,000円で売られている。相当に迷った。この値段なら、先日のYahoo!オークションでついた最終価格よりも安い。分割で、何とか。……しかし、あきらめた。湯水のごとく金を使えれば別だが。悔しい思いを秘めて帰宅。何気なくオークションをのぞくと、15日20時5分のオークション終了で、3400c/240が35,000円で出ている。ジャンク、とあって、ハードディスクを認識しないということだが、説明文から想像するに、ジャンクとは思われない。動くのではないか。さっそく40,000円とつけさせてもらった。おそらくは、さらに高値がつける人がいるだろう。やはり自宅と仕事場に、1台ずつ3400cが欲しいのだ。自宅にのみ、時代遅れかもしれないが、それなりの高性能マシンが集中している。仕事場で原稿を書こうとすると、環境の整っていない、力不足のマシンを使わざるをえない。G3は無理、G4はなお無理だが、仕事場にそれなりのマシンがあれば、重たいものを持って行ったり来たりしなくてすむ。第一、インターネットに接続する環境が仕事場にないではないか。G3なり3400cなりを必ず持ち歩いているからいいようなものだが。それでも----。
 先日買った190csに、その設定をしておこうと作業しているうち、液晶が劣化していることに気づく。画面の四隅が薄暗くなって、中央の楕円部分と、それ以外の部分の明るさが違っている。買った時はこんなふうではなかったはず。激しい経年変化、いや、経日変化だ。先ほど秋葉原で、190csでも使える5300csの液晶が4,000円で売られているのを見たばかり。こんなことなら買っておけばよかったと思うが後の祭り。もう夜になっているう。仕事をしなければ。しかし、190csは3400cの親戚だ。何とかしてあげたい。
 POWERBOOK ARMYの飯嶋氏から、参加申し込み書がメールで送られてくる。もちろん参加するが、サイトの英語表記を提出しなければならない。PowerBook関係の会だから、「旅するPowerBook」にリンクをはってもらおうと、初めは思った。2つほど考えついたものの、結局は私の総合サイト、「IRREGULAR」にリンクしていただくことにする。PowerBookはもちろん大事だが、これを機会に、私の他の原稿にも興味を持ってもらえればありがたい。それに、マック関係、PowerBook関係は、IRREGULARのいちばん上に位置させてある。自然と目立つようになっているから問題あるまい。3400cを普通に使う会が、これで少しは認知されるだろうか。2400cを買う会は、かえって物笑いの種になるだろうか。PowerBook G4を買う会なら話はわかるが、多くの人が2400cを持っているはずのPOWERBOOK ARMYで、今さら、2400c? いや、これでいい。これが私の現実だ。とにかく、私はPOWERBOOK ARMYの一員となるべく、手続きをした。

2月13日
 実は昨夜、Yahoo!オークションで5300csの液晶画面を競り合った。およそ3,000円でしばらく動かなかったのだが、終了数十分前になって、約3,500円に達した。190csをよみがえらせるためにどうしても欲しかったから、終了1分前に値段を更新しようと待機していたら、何と! 回線が混んでいるのかエラーになってしまう。フレッツISDN、お願いしますと、焦って何度も接続を試みたが駄目。やっとつながった時には、すでに入札は終わっていた。無念……。
 というわけで、昨日見た5300csの液晶を目当てに秋葉原へ行くが、すでに売れていた。当然かもしれない。私が欲しがっているものは、どこかの誰かが欲しがっている。そこで気になり出したのは、先日来、ある店の片隅に置かれたままの、函入り190csである。約15,000円。函入りとはいえ、もちろん中古。しかし、システムディスクや解説書まで、ひととおり揃って、この値段なのだ。買うべきではないか? パーツ取りに、いや、これを使うことにして、液晶が劣化した方をパーツ取りにできる。だが、迷ったあげくに買わなかった。頭の隅に、Yahoo!オークションで4,000円と入札した、3400c/240のことがある。それに、G3/333のために予約したSuperDiskドライブが、いつ届くやもしれぬ。買うにしても、液晶部分が売りに出された時でいいのではないか? それでも、気になる。気になるものは、本だろうがマックだろうが買うというのが鉄則ではなかったか。しかし、出費が。
 ……それにしても、3400cを普通に使う会が、どうして190csのことばかり書いているのだ? わけは昨日、記しておいた。190シリーズは3400シリーズの親戚である。190シリーズは上位の5300シリーズと同じ筐体を使っているが、その筐体が発展し、より大きくなって3400cが生まれた。1400や2400より、190と3400は近い関係にある。それに、190csをどうにかしないといけないのは、3400cが自宅にあるため。仕事場の作業環境をよりよくするために、190csは健康体にならねばならぬ。
 とにかく仕事をしてしまう。EGWORDの調子が悪く、画面をスクロールするだけでエラーとなり、強制終了してしまうほど。なぜだ!? 修復用のソフトを持ってきていない。ハードディスクがいきなりクラッシュなんてことにならなければいいがと、ひやひやもので作業を続行。夕方過ぎに終了。暗くなった秋葉原へ。今日は二度目である。液晶だけを売っている店は、今日はどこにもなかった。函入りの190csを買う意味を考え続ける。他人が見たら、本当に右往左往という感じだったろう。しかし、いつまでも迷っていたって仕方がない。なるようになれ、これもPOWERBOOK ARMYに加わった記念の品だと決めこみ、店に飛びこんだ。そして買い、仕事場に運び、函を開けて起動し、液晶が悪いマシンから16MBメモリを移植しようと、いざマシンをひっくり返すと……、キーボードを止めるための、底面のネジが3本ともない。抜かれたか。一瞬、汗がひく。世間ではG4の話題でもちきりだというのに、いったい何をしているのだ。2400cどころか、190csで頭を悩ませている、本当に時代錯誤な人間だ。とにかく先へ進もう。ネジがないからキーボードは簡単にとれた。メモリの移植もたちまち完了。キーボードで蓋をして、さて、と思って本箱を見ると、何やら覚えのある函がこっちを向いている。確か……、あの中には……、キーボード固定用の長いネジが、10本近くあったのでは? 案の定、中を見ると、まるでこの日にために用意されていたのではと思われるように、それそのもののネジがきちんとビニール袋に入れられてあった。以前、190csを持っていた時に買っておいたのだ。キーボードは無事にネジで止められ、私も気分がよくなって、仕事場を後にすることができた。これで、190csが2台、か。しかし、所有するマシンの数を数えるのは、もう止めようと思う。すべて使えるわけでもなし。メインはG3/333なのだし。オールドマックの場合、何かは何かのためにあるのだし。それは、よりよい一台を作るための、補修用であるという意味で。きちんと使える190csを、私は持っている。それでいい。

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